アロマテラピーの作用

イメージ=アロマテラピーの作用

アロマテラピーの作用は鼻と皮膚から

アロマテラピーは、良い香りを感じながら、アロマオイルの有効成分を体に取り入れることで効果を得られます。

では、そのアロマテラピーの作用とは、どの様に体に運ばれ、どの様な影響を体に与えるのでしょうか?

アロマテラピーの作用には、2つの方法があります。

1.鼻から吸引【芳香浴】

芳香浴をすると…

香りの分子は、空中を漂って鼻から体内へ入ります。

香りは、嗅神経や嗅細胞に仲立ちされて信号に変えられ、脳へ行きます。

視床下部の脳下垂体などに伝わります。

*脳下垂体…自律神経系やホルモンなどを調整する内分泌系。免疫系システムの中心。


〝良い香り〟と感知すると、受け取った香りによって、体に作用を起こす物質の分泌を促します。

2.皮膚から吸収【アロママッサージ】

皮膚には、体内の老廃物を排出する役割と酸素や栄養を取り込む働きがあります。

マッサージには、血液の循環を良くして、余分な水分や老廃物を取り除き、体の緊張をほぐすと言われています。

アロママッサージをすると…

アロマオイル成分は、皮膚の表面の皮脂と混ざり合います。

角質層を透過して、皮膚の毛細血管に入り込みます。

*キャリアオイルで希釈されたアロマオイルは、分子量が小さいため、細胞や血液への吸引が早い。


全身に、アロマテラピー効果が行き渡ります。
そして、このときに鼻からも香りを吸うため、神経系などにも働きかけます ⇒ 【芳香浴】

図で表すと…

図=アロマテラピーの作用は鼻と皮膚から

  1. 香りは鼻から信号に変えられて脳に伝達されます。視床下部の脳下垂体に届いた後は、体全体へ働きかけます。また、大気中のアロマオイルには抗菌作用があるため、カビやダニの繁殖を妨げ、室内の空気浄化にもなります。
  2. キャリアオイルで希釈されたアロマオイルはマッサージによって、皮膚表面から角質層をすり抜けて真皮へと浸透します。そして毛細血管やリンパ管に入り全身を循環。最後には汗や尿から老廃物と一緒に体外へと排出されます。

〝心〟にも〝体〟にも

以上のことから、アロマテラピーは〝心〟と〝体〟の両方に働きかけることができます。

アロマテラピーが体に良いだけでなく、精神疲労などのメンタル面にも良いとされる理由はこのあたりにあります。